病院について

患者さんの権利と義務

患者さんの権利

すべての国民は、憲法で基本的人権と健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を保障されています。
医療協会は、医療を提供する立場から、その精神を十分に踏まえ、次の通り患者さんの権利を守り、 協会の医療理念に沿って、地域の人々に良い医療を提供します。

  1. あなたは、病を自ら克服しようとすることにおいて、生命・身体・人格を尊重されます
  2. あなたは、地位・年齢・性別・疾病の種類などにかかわらず、良質な医療を平等に受けることができます
  3. あなたは、必要なときに援助・助力を求め、最善の医療を受けることができます
  4. あなたは、医療機関を自由に選択し、複数の医師の意見(セカンドオピニオン)を求めることができるとともに転医することができます。転医に際しては、必要な情報を提供いたします
  5. あなたは、検査や治療の目的・方法・内容・危険性について、十分に理解できるまで説明を受けることができます
  6. あなたは、あなたの診療に関する情報の提供を受けることができます
  7. あなたは、十分な説明や助言・協力を得たうえで、あなたの意思に基づいて医療行為を受け、あるいは拒否することができます
  8. あなたは、プライバシーに関する権利を有し、医療に関する個人情報は保護されます

「患者の権利宣言(案) 」改変 1984年(昭59年)10月14日 全国起草委員会

患者さんの義務

あなたは、病院の機能を十分に達せられるように病院のルールを守り、以下の義務を果たす責務があります。

  1. あなたは、協力的・積極的に診療に参加する義務があります
  2. あなたは、あなたの健康に関する情報を正しく伝える義務があります
  3. あなたは、他の患者さんの診療に支障を与えないようにする義務があります
  4. あなたは、医療費を支払う義務があります

平成24年4月18日 改定

子ども患者さんの権利

あなたは、 いつでもひとりの人間として大切にされ、 あなたの成長や発達のこと(大人へと育っていくこと) をどのようなときにも一番に考えた医療 (病気を治してもらうこと)を受けることができます。
病気を治すためには、あなたとあなたのご家族や病院の医師、看護師たちが、お互いに力を合わせていくことが大切です。

  1. あなたは、どのような病気にかかったときでも、ほかの人と同じようによい医療を受けることができます
  2. あなたは、どのようなときでも、ひとりの人間として大切にされ、病院の人たちやご家族と力を合わせながら医療をうけることができます
  3. あなたは、病気のことや病気を治していく方法を、あなたがわかることばや絵などを使って、病院の人におしえてもらうことができます
  4. あなたは、病気のことや病気を治す方法について、十分な説明を受けたうえで、自分の考えや気持ちを病院の人やご家族に伝えることができます
  5. あなたは、わからないことや不安なことがあるときはいつでも、ご家族や病院の人たちに聞いたり、話したりすることができます
  6. あなたは、入院しているときでも、できるかぎりご家族と一緒に過ごすことができます
  7. あなたは、入院していても、勉強したり、遊んだりすることができます
  8. あなたは、病気の治し方や薬が効くかどうかなどの研究への協力を頼まれたときには、十分な説明を受けて、協力するかどうかを自分で決めることができます。やめたくなれば、いつでもそれをやめることができます。決めるときに、わからないことや不安なことがあればいつでも、ご家族や病院の人たちに聞いたり、話したりすることができます
  9. あなたの病気がよくなるように、あなたのからだや気持ちのことをできるだけくわしく病院の人たちに伝えましょう
  10. あなたとみんなが気持ちよく過ごすために、病院のやくそくをまもりましょう

「都立病院の子ども患者権利章典」改変
平成24年4月18日 作成