田川医療圏における中核医療機関である社会保険田川病院が、田川医師会と田川歯科医師会の承認をいただき、圏内の医師に病床を開放する「開放型病院」の施設基準を取っています。
これは、当院の「開放型病院」に登録された医師から紹介された患者さんを、当院医師と紹介元の登録医が情報を共有し協力しながら治療に当たるというもので、病気の治療に一番大切な「治療の一貫性と継続性」が実行できる、患者さんにとって大変喜ばしいシステムです。
病院の開放、高度医療機器の共同利用による医療資源の有効利用という観点から、
医師会・歯科医師会の先生方に大いにご利用いただきますよう、ご案内いたします。
1.登録医の手続き
- 社会保険田川病院開放型病院(床)登録申込書の受付は、地域医療連携室が行う。
- 登録を希望する医師(歯科医師を含む。)は、所定の登録申込書の必要事項記入の うえ、地域医療連携室に提出する。
- 社会保険田川病院より開放型病床登録医登録書を交付する。
- 登録申込から登録交付の事務処理は、地域医療連携室で行う。
- 地域医療連携室は、登録申請及び交付を「社会保険田川病院オープンホスピタル 委員会」に報告する。
登録時必要書類
- 社会保険田川病院開放型病院(床)登録医申込書
- 社会保険田川病院開放型病院(床)利用に係る登録医との契約書 2通
2.入院するまでの手続き
登録医
- 登録医は、患者に対し開放型病床入院についての説明を行う。
(患者用説明書を用いて)
- 登録医は、事前に開放型病床入院の問合せを地域医療連携室に行う。
- 登録医は、開放型病床入院申請書と紹介状を患者に渡す。
(開放型病床入院申請書はFAXでも可とする。)
社会保険田川病院 地域医療連携室「以下、連携室という」
- 連携室は、登録医からの事前連絡により、開放型病床の有無,診療科及び病棟の調整を行う。
- 患者診察により開放型病床への入院が決定した後、登録医に開放型病床利用承諾書をFAXにて送付する。

3.登録医の診療
基本事項
- 主治医は、部長または医長が決定する。
- 社会保険田川病院の医師を主治医,登録医を副主治医とする。
- 主治医と副主治医が充分協議のうえ、治療方針を決定する。
- 診療の指示は主治医が行う。(主治医がオーダー入力をする。)
診療前
- 登録医が診療する際は、地域医療連携室に事前に連絡をする。
・午前8時30分~午後5時までは連携室に、午後5時以降及び日祭日は 総合受付に連絡する。
- 連携室(午後5時以降及び日祭日は総合受付)は院内調整後、登録医に連絡する。
- 登録医が来院した時は、来院簿に必要事項を記入する。
・午前8時30分~午後5時までは連携室に、午後5時以降及び日祭日は 総合受付に置く。記入後、控室のカギを渡す。
- 連携室にて、患者の病棟及び部屋番号を案内する。
・午後5時以降及び日祭日は、総合受付にて案内する。
- 登録医は、控室にてロッカーに備え付けてある白衣に着替え、名札を付けて病棟 に行く。控室は必ず施錠する。(登録医個人の白衣も可とする。)
- 診療にあたっては、ナースステーションで診療録を参照する。
- 診療の際は、主治医と一緒にベッドサイドへ行く。主治医が同行できない時は、 他の医師または看護師が同行する。
診療後
- 主治医と登録医は、診療内容を診療録に記載する。
- 登録医は、控室に白衣と名札を置き施錠して退室する。
- 登録医は、控室のカギを返却する。
・午前8時30分~午後5時までは連携室に、午後5時以降及び日祭日は 総合受付に返却する。
- 開放型病院共同指導料I及び退院時指導加算請求については、連携室から「開 放型病院共同指導実施票」を送付し、これに基づき登録医は請求(保険請求及び患 者請求)をする。
- 連携室は、医事課に「開放型病院共同指導実施票」を渡し、これに基づき請求(保険請求及び患者請求)をする。
5.登録医の診療
- 開放型病床入院患者の登録医に対しての連絡は、主治医の許可を必要とする。
- 上記(1)の場合、連携室への連絡も必要とする。
6.登録医の診療
- 退院日は、主治医と登録医で協議のうえ決定する。
- 開放型病床病棟看護師長は、患者の退院日を事前に連携室に報告する。
- 病棟クラークは、開放型病床患者退院時に、医事課に退院連絡をするとともに、 連携室に退院連絡をする。
- 連携室は、退院時共同指導の有無を確認し、医事課に連絡する。