医療関係の皆様へ

患者さんのご紹介について

高額医療機器の共同利用(放射線科)

地域医療連携室にて CT、MRI、US(エコー)、MMG(マンモグラフィ)、骨密度測定の放射線課検査を受け付けております。内科、外科、脳外科、整形外科、婦人科などの各診察科での担当医師の診察は必要ないが、今後の治療方針決定などのため、CT、MRI、US、MMGにて病変の有無や性状を評価したい患者さんや骨粗鬆症の検査をしたい患者さんがいらっしゃいましたら、放射線課にご紹介下さい。高額医療機器の地域の中での共同利用の点から当院の地域医療連携室をご利用下さい。

たとえば

  1. 1.脳梗塞や脳動脈瘤の有無、(頭部MRI)
  2. 2.認知症診断(VSRAD) (頭部MRI)
  3. 3.肝腫瘍や膵腫瘍の有無や性状評価(腹部CT)
  4. 4.肺がんの有無や肺炎の原因検索(胸部CT)
  5. 5.子宮や卵巣病変の性状診断(骨盤MRI)
  6. 6.乳腺腫瘤の性状診断(乳腺US、MMG)
  7. 7.骨粗鬆症の診断(骨密度測定装置)

などです。

当院は平成24年11月より地域医療連携システム(C@RNA)を導入しています。導入希望の施設がありましたら、地域医療連携室へご連絡下さい。 各検査の後、迅速に検査結果報告書を郵送します(当日FAXにても結果報告)。画像はCD-Rにて患者さんへお渡しします(CT、MRIで地域医療連携システム利用施設にはネットワークを利用して、検査報告書、画像を送信します)。患者さんの当院への来院も検査時の1回で済みます。

ご依頼後の経過は以下のとおりです。

  1. 1.地域医療連携室にて電話で放射線課検査予約(日時決定)
    TEL:0947-44-0474(地域医療連携室直通)平日8:30~17:00  土曜日8:30~12:30
    地域医療連携システム(C@RNA)利用施設は検査前々日までであれば24時間予約可能です。
    (CT、MRIのみ)
  2. 2.患者さんに検査当日の検査予約時間の30分前に来院していただき、地域医療連携室に診療情報 提供書(紹介状)と保険証を提出(地域医療連携システム利用施設は紹介状はいりません)
  3. 3.放射線課にて問診(造影検査の方のみ)の後に検査施行、その後CD-Rにて画像を患者さんへ お渡しします。
  4. 4.検査結果は当日FAXにて依頼医療機関に送信、正式な報告書は翌日郵送します。
    (Key画像を報告書に添付いたします) 地域医療連携システム(C@RNA)利用施設には、ネットワークを介して検査結果報告書と画像を送信します。

※今年度中に地域画像連携システムを構築予定です。
 地域の先生方のご利用をよろしくお願いいたします。

早期アルツハイマー認知症診断ツールVSRAD導入のお知らせ

社会保険田川病院放射線課から
先生方におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。平素よりCTやMR検査におきまして患者様をご紹介いただき大変お世話になっております。
さて、当院ではMRを用いて海馬および海馬傍回の萎縮の程度を画像統計解析法で客観的に評価するVSRADを導入しました。 これにより、認知症症状が認められない軽度な認知機能障害の時期での早期アルツハイマー病の画像診断が可能になります。 MRIで得られた脳の容積をボクセル単位でコンピューター解析し、早期アルツハイマー型認知症に特有の海馬および海馬傍回の萎縮の程度を客観的に評価します。画像評価が困難であった早期アルツハイマー型認知症診断の支援情報を提供が可能になりました。

ご依頼と経過は、通常のMR検査同様です。 電話依頼と地域画像ネットワークの両者から予約可能です
  • 電話であれば、頭部MR(認知症診断)で予約お願いします。 地域医療連携室に電話下さい。
    (日時決定) TEL: 0947- 44-0474(連携室直通)
  • 地域画像ネットワークであれば、検査部位で頭部MR(認知症診断)を選択下さい。
  • 通常のMRIとMRA診断報告書もこれまでどおりに作成します。 前駆期を含む早期アルツハイマー型認知症において健常高齢者との比較では80%以上の識別率(正診率)となることが確認されており、 早期アルツハイマー病の診断と治療に有用と考えられます。 該当の患者さんがおられましたら、ご紹介頂けると幸いです。

    社会保険田川病院 放射線課医師
    植山敏彦