超音波診断課では日本超音波医学会の認定を受けた検査技師(超音波検査士)が検査を行っています。
周波数が高く人が聞く事を目的としない音を超音波と言います。
この超音波には次のような特徴があります。
このような性質を利用して体内の臓器を画像化し観察するのが超音波検査です。
超音波検査は非侵襲的検査で痛みもほとんどありません。また音を使用していますので被曝の恐れもない検査です。
超音波診断科では大きく分けて以下の検査を行っています。
肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓、子宮や卵巣、前立腺などの実質臓器のほかに血管や消化管も観察します。
肝細胞がん
胆のう炎
虫垂炎
乳がんは近年増加傾向を示しています。日本人女性では、40歳代の罹患が多く、高濃度乳房が多いという特徴があります。超音波検査はこの高濃度乳房における腫瘤発見能が高いとされている検査です。
乳がん
乳がん
乳がん
高濃度乳房とは……マンモグラフィー(乳房X線写真)で乳腺が多い為に乳房全体が白く写ってしまう所見。乳がん発見のきっかけとなる石灰化や腫瘤が乳腺に隠れてしまい病変の発見が難しい。
全身の表在にできた腫瘤や膨隆部を観察します。
脂肪腫
リンパ節
アテローム
甲状腺や顎下腺、耳下腺等の唾液腺を観察します。
甲状腺腫瘍(良性)
甲状腺腫瘍(悪性)
耳下腺腫瘍(良性)
甲状腺や乳房にできた腫瘤等の病変部に対し超音波画像を確認しながら穿刺、吸引生検を行います。
施行前
生検施行中
肝臓に出来た腫瘍をエコーで見ながら治療をします。種類としてはエタノール注入(PEIT)、ラジオ波焼灼術(RFA)などがあります。消化器内科医が治療する際の機器の操作などを担当します。
肝細胞がん
RFA治療
超音波診断課では放射線科医と連携をとりながらレベルの高い画像診断ができるよう日々努力しています。
認定資格 |
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日本超音波医学会認定超音波検査士 消化器領域(2名) |
日本乳腺甲状腺超音波医学会(JABTS)乳房超音波講習会実力評価試験A判定(2名) |